Christopher Cross [Sailing] HITACHI HS-AV3(≒Lo-D HS-11D 1984) SPEAKER TEST 16cmギャザードエッジウーファースピーカーテスト



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Player:iPhone 13 Pro (Straight Out)
↓Bluetooth Connection
Amplifier:Nobsound NS-01G
↑Recording
Camera:iPhone 13 Pro (1080p HD/60 fps With Built-in Stereo Microphones)

1984年に日立から発売されたギャザードエッジ16cmウーファー&2.5cmアルミ合金ハードドームツィーターの2WAYバスレフスピーカー、HS-AV3です。Lo-DモデルではないHITACHIブランドで何ともマイナーなモデルですが、この構成や見た目どこかで…と思われた方、さすがです!実はこれ、Lo-DのHS-11Dとほとんど同じ双子モデルで、厳密には下記の細かな違いもあるものの、早い話がHS-11Dの防磁型モデルです。ラジカセでもLo-Dモデルがあるのに、どうして防磁型になっただけの本機がHITACHIブランドで発売されたのか謎ですが、こういったケースは他社でも時々ありました。余談ですが、おそらくHITACHIブランドでしか発売されていない20cmギャザードエッジウーファーと同ツィーターの2WAYモデル、HS-AV5という、まるでLo-DのHS-33Dからミッドレンジを取り去ったようなさらにレアなモデルもありました。

11DとAV3の違いを分かる範囲でまとめると
HS-11D⇔HS-AV3
・ブランド:Lo-D⇔HITACHI
・防磁:×⇔○
・クロスオーバー周波数:4kHz⇔5kHz
・ネットワーク構成も微妙に異なります
・ウーファーマグネットサイズ:100mm⇔100mmより小さいがダブルマグネットタイプ
・インピーダンス:6Ω⇔8Ω
・出力音圧レベル:92dB⇔91dB
・サイズ(幅×高さ×奥行):224×380×217⇔224×370×216
・BOX容量:12L⇔11.2L
・重さ:5.6kg⇔5.7kg
・TWフレームとWFアルミリング色:ゴールド⇔シルバー
・サランネットフレーム素材:プラ⇔木製
・ペア価格:43,000円⇔47,000円
と意外と細かな違いはあります。

16cmウーファーは防磁カバーがあるため正確なサイズは分かりかねますが、HS-11Dの100mm径マグネットよりは小さいです。しかしダブルマグネットでさほど遜色ないように設計されていると思います。エッジもLo-Dではお馴染みのギャザードエッジです。フレームがプレスフレームなのが惜しいですが、それを差し引いても単なるコストダウンユニットには見えません。25mmアルミ合金ハードドームツィーターも、ダイヤフラムなどベースはHS-11D・33D・55Dと同じユニットで大型磁気回路にアルミダイキャストフレームと非常にしっかりした造りです。このツィーター、音質は申し分ないものの構造上腐食断線しやすいそうでその点だけが惜しいです。

音質は、HS-11Dは聴いた事がないので直接比較はできませんが、キレの良い低域~細くなく芯がありスカッと伸びた高域まで非常にバランスの取れたサウンドです。最初低域があまり出ないなと思ったのですが、エッジをブレーキフルードで軟化処理したところ大変しなやかになり、引き締まった低音もしっかり出るようになりました。また高域の気持ちよさは以前聴いた同時期のPIONEERのS-X4Gにも似ています。高能率でスカッとしたサウンドで、今の時代でも普通に通用するサウンドです。約40年前のモデルですが、良くも悪くも当方が個人的に好きな『昭和レトロなサウンド』ではなく、まさにデジタル全面推しだった598戦争全盛期時代の音です。しかし以前所有していたそんな598モデルの一つ、DIATONEのDS-73DⅡのように『クリアで爽快だが時々耳を覆いたくなるような分厚い不快な中高音が鳴る』スピーカーではありません。その辺り含め本機は丁寧に設計されているモデルに感じました。
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Audio
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